猫目先輩の甘い眼差し



意見を述べた雷夜と顔を合わせる。


優しい心を持ってるから、いくら勉強になるとわかってても、罪悪感抱きそう。

ペットショップも、行っても触れ合わずに見るだけとか。


なんて、勝手に想像を巡らせてみた。



「やきもちですか……郁海もそう思う?」

「まぁ、飼ったことがある人なら、多少は申し訳ないなって思うんじゃないか? 俺としては、2人で出かけるほうに抵抗を感じそうだけど」



最後に自分の意見を付け足した郁海。


言われてみれば、友達でも、異性と2人きり。

男女の友情は成立しないって言葉もあるし、ためらう人もいるはず。



「抵抗……⁉ デートのお誘いって思われちゃったとか⁉」

「そこは誘い方にもよるけど、男子と交流が少なかったんなら、もしかして……? って思うかも」



頷きながらからあげに手を伸ばす。


颯くんはフレンドリーだから、男女構わず遊びたい人には声かけてそう。

だけど、異性に対して免疫がない人は、例えクラスメイトでもビックリすると思う。


ましてや2人で出かけようなんて、それこそデートに誘ってるのかって勘違い……。