猫目先輩の甘い眼差し



チャイムが鳴ったのと同時に教室を出ていった月香ちゃんを見送った。

この短時間ですっかり打ち解け合えて、早速下の名前で呼び合っている。


ちなみに準備というのは、対面式の日にある部活紹介のこと。

私も部活に入っているけれど、特に準備することがないので、今日は直帰する予定。


掛け持ちしてる人は、行ったり来たりしないといけないから忙しそうだ。


教室を後にして昇降口へ。
駐輪場に向かい、自転車を出す。



「市瀬さーん!」

「あっ、笹森(ささもり)くん」



すると、目を細めた黒髪の男の子が駆け寄ってきた。



「久しぶり! クラス離れちゃったね~。何組だった?」

「2組だよ」

「マジ⁉ 俺1組! 隣同士だ〜!」



彼は去年クラスメイトだった笹森(はやて)くん。

1年生の頃から成績学年トップの優等生。

だけど、中身はこのように明るく、おしゃべり大好きなお茶目さんなんだ。



「えっ! 2番なの⁉ いいなぁ。にゃんにゃんにゃんじゃん!」

「あははっ。笹森くんは何番だったの?」

「12番」

「えー、そっちのほうが羨ましいよ。猫犬犬猫だし」