猫目先輩の甘い眼差し



「楠木さんだったんだ。前髪作ってたから気づかなかったよ」

「新学期だからちょっとイメチェンしてみたの。どうかな?」

「すごく似合ってるよ! あと、その髪留め可愛いね」

「えへへ。ありがとう。これ自分で作ったの」



読書を中断して、ホームルームが始まるまで彼女とおしゃべりを楽しむことに。

控えめな子かと思いきや、DIY部と家庭科部を掛け持ちしているんだそう。


この学校、人数が多いから、新しい友達ができるか不安だったんだよね。

顔見知りの子がいて良かった。


チャイムが鳴り、担任の先生がやってきた。

軽い説明があった後、体育館へ移動。
1学期の始業式が始まった。



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「私達の時もだったけど、今年の新入生も多そうだよね」

「そうだね。家庭科部の先輩に聞いたんだけど、今年は女子が多いらしいよ」



式が終わり、楠木さんと話しながら教室に戻る。


私達が通っているのは黒金(くろがね)高校といって、町の中心部にある大きな学校。

部活動が盛んで、校内の施設が充実していることで有名な人気校なんだ。