猫目先輩の甘い眼差し



次から次へとやってくる生徒達を迎え、15分が経過。ようやく列が途切れた。



「ふぅ、今年は人が多いねぇ」

「だね。年々増えてる気がするよ」

「過去最高の人数になったりして」



笑いながら体をほぐす、同い年の部活仲間達。

チラッと目だけを動かして、こっそり中を覗く。


男子が多いのは、爬虫類グループと猛獣グループかな。

小動物グループにもいるみたいだけど……女子に埋もれて数人しか見えない。


視線を戻し、見学にやってきた生徒を再び案内する。


しかし……既に中は満員。

椅子が足りない上に座る場所もなければ、通路にも人が立っている。

案内している人も、見学に来た人も、体を縮めないと通れないほど。


たくさんの人が見学に来てくれて嬉しい。
女子が多いだろうなぁとも予想はしていた。

だけど……まさかここまで多いとは思わなかった。


一体何人来たんだろう。
私が案内した人だけでも、多分30人以上はいたよね。

他の人達も同じくらいだとすると……軽く100人は超えてるってこと⁉



「こんにちは〜! 見学しに来ました〜!」