「これはこれは、黒羽家のルキじゃないか。元気そうでなにより」
長い髪をうしろでまとめて、にこやかに笑うその人は、品の良い身なりをしている。
「ドラレス伯爵、お久しぶりです」
頭を下げるルキくんの口調から、地位が高い人物なのだと認識した。
ドラレス伯爵と呼ばれる人物からは、すさまじいオーラを感じる。鋭く赤い瞳、とがった耳はまるで門で見た悪魔のようだ。
じろりと、視線がこちらへ向く。
「その小娘は、人間だな?」
とっさにルキくんの背中へ隠れて、乱れる呼吸をしずめる。
「これは夕食の香りか? いや、そちらから匂う。是非とも欲しい」
そう手をぐっと掴むようにして引くと、体がぶわっと浮いて、あっという間にドラレス伯爵の腕の中にいた。
「ーージュリッ!」
「動くな!」
三日月の男が手のひらを向けて、ルキくんの動きを止める。
一連の行動が早すぎて、なにも反応出来なかった。
くっと歯を食いしばるルキくんが、2人をにらみつける。
長い髪をうしろでまとめて、にこやかに笑うその人は、品の良い身なりをしている。
「ドラレス伯爵、お久しぶりです」
頭を下げるルキくんの口調から、地位が高い人物なのだと認識した。
ドラレス伯爵と呼ばれる人物からは、すさまじいオーラを感じる。鋭く赤い瞳、とがった耳はまるで門で見た悪魔のようだ。
じろりと、視線がこちらへ向く。
「その小娘は、人間だな?」
とっさにルキくんの背中へ隠れて、乱れる呼吸をしずめる。
「これは夕食の香りか? いや、そちらから匂う。是非とも欲しい」
そう手をぐっと掴むようにして引くと、体がぶわっと浮いて、あっという間にドラレス伯爵の腕の中にいた。
「ーージュリッ!」
「動くな!」
三日月の男が手のひらを向けて、ルキくんの動きを止める。
一連の行動が早すぎて、なにも反応出来なかった。
くっと歯を食いしばるルキくんが、2人をにらみつける。



