ルキくんがさらに前へ出て、見えないように私を背中へ隠した。
「また会えて嬉しいよ。じゃあ、のちほど」
バイバイと手を振りながら、ほこりと一緒に現れたけむりになって、その人は姿を消した。
今のは、なんだったの?
また会えてって、私を見て言っていた。
「アイツはディモラム氏族の吸血鬼だ。ここへ出入りしていると言うことは、黒呪団と繋がっているかもしれない。気を付けた方がいい」
黒呪団……そうだ、思い出した。首に黒い三日月のタトゥー。
「あの人だよ! 学校で会った、黒い月の人」
「アイツが? 刻印は見当たらなかったな」
たしかに、さっき現れたときは気付かなかった。でも、間違いなく学校ですれ違った人だ。
「……晩餐会、とか言っていたな。なにを企んでいるか分からない。俺のそばを離れるな」
深くうなずくと、しっかりと手を取り合った。
役に立てなくても、足手まといにだけはなりたくない。もしもの時は、黒呪団を倒すことに優先してね。
心で願った想いに、ルキくんが返事をすることはなかった。
「また会えて嬉しいよ。じゃあ、のちほど」
バイバイと手を振りながら、ほこりと一緒に現れたけむりになって、その人は姿を消した。
今のは、なんだったの?
また会えてって、私を見て言っていた。
「アイツはディモラム氏族の吸血鬼だ。ここへ出入りしていると言うことは、黒呪団と繋がっているかもしれない。気を付けた方がいい」
黒呪団……そうだ、思い出した。首に黒い三日月のタトゥー。
「あの人だよ! 学校で会った、黒い月の人」
「アイツが? 刻印は見当たらなかったな」
たしかに、さっき現れたときは気付かなかった。でも、間違いなく学校ですれ違った人だ。
「……晩餐会、とか言っていたな。なにを企んでいるか分からない。俺のそばを離れるな」
深くうなずくと、しっかりと手を取り合った。
役に立てなくても、足手まといにだけはなりたくない。もしもの時は、黒呪団を倒すことに優先してね。
心で願った想いに、ルキくんが返事をすることはなかった。



