異様な空気が漂うドアをギギギと開けて、ルキくんが部屋へと入る。
薄暗く書庫のような場所で、ほこりっぽく本がたくさん並んでいた。
まるで使われている様子はなく、人の気配もない。
それでも、ルキくんは立ち去ろうとしない。じっと周りを見渡しながら、何かを伺っている。
「……誰だ」
話しかけるように、ルキくんは奥の本棚へ目を向けた。
当然、反応はない。誰に言ってるの?
背中に隠れつつ、周りを警戒していると、ルキくんがバッとマントを広げた。
その風でほこりが舞い始めて、本棚の前に人の形が浮かび上がってくる。
私が悲鳴をあげると、鼻で笑う声が響き出した。
「来るのが遅かったじゃないか」
真ん中で分けた金の前髪と、こはく色に輝く瞳。腕を組んで本棚にもたれているこの人……見たことがある。
「ノエルをどこへやった」
「今夜の晩餐会のために、とびきり良いことを思いついてね。君たちも楽しんで行きなよ」
不適な笑みを浮かべるその人と、目が合った。ドクン。胸を突き刺すような、不穏な音が鳴る。
薄暗く書庫のような場所で、ほこりっぽく本がたくさん並んでいた。
まるで使われている様子はなく、人の気配もない。
それでも、ルキくんは立ち去ろうとしない。じっと周りを見渡しながら、何かを伺っている。
「……誰だ」
話しかけるように、ルキくんは奥の本棚へ目を向けた。
当然、反応はない。誰に言ってるの?
背中に隠れつつ、周りを警戒していると、ルキくんがバッとマントを広げた。
その風でほこりが舞い始めて、本棚の前に人の形が浮かび上がってくる。
私が悲鳴をあげると、鼻で笑う声が響き出した。
「来るのが遅かったじゃないか」
真ん中で分けた金の前髪と、こはく色に輝く瞳。腕を組んで本棚にもたれているこの人……見たことがある。
「ノエルをどこへやった」
「今夜の晩餐会のために、とびきり良いことを思いついてね。君たちも楽しんで行きなよ」
不適な笑みを浮かべるその人と、目が合った。ドクン。胸を突き刺すような、不穏な音が鳴る。



