言いながら、ルキくんがマントを広げて私の肩を抱き寄せる。
「ここでなら、普段の俺の体温でも温かく感じられるだろ? ……ジュリ」
少しの違和感から、じわじわと湧き上がる恥じらい。
名前呼び……ずっと苗字だったのに。急にどうしたんだろう。なんだか、自分の名前がすごくくすぐったく聞こえる。
小さくうなずくと、頬がさらに熱くなる。この寒さにも打ち勝てそう。
「おえっ。ルキってそんなキャラだった?」
ベロを出すノエルくんの表情が、一瞬にして変わった。
目の前に、長く続く階段がある。途中でいくつにも分かれて、また繋がったりしているようだ。
「この先に、レイとカゲがいるはずだ」
「もしものときは、どうするの? ルキ置いて逃げていい?」
「……ノエルくん、ひどい」
「だってここの奴ら、絶対おっかないんだもん」
冗談じみた言い方をしているけど、いつもの愛らしい笑顔はなかった。
「ねえ、あれ見てよ」
ノエルくんが指差す階段の天井から、黒い羽根が落ちてきた。ふわふわと不自然に浮きながら、すとんと指先に乗っかる。
なんだろうと目を凝らしていると、ジリリと火がついて羽根が燃えた。
「カゲからのメッセージだ」
「ここでなら、普段の俺の体温でも温かく感じられるだろ? ……ジュリ」
少しの違和感から、じわじわと湧き上がる恥じらい。
名前呼び……ずっと苗字だったのに。急にどうしたんだろう。なんだか、自分の名前がすごくくすぐったく聞こえる。
小さくうなずくと、頬がさらに熱くなる。この寒さにも打ち勝てそう。
「おえっ。ルキってそんなキャラだった?」
ベロを出すノエルくんの表情が、一瞬にして変わった。
目の前に、長く続く階段がある。途中でいくつにも分かれて、また繋がったりしているようだ。
「この先に、レイとカゲがいるはずだ」
「もしものときは、どうするの? ルキ置いて逃げていい?」
「……ノエルくん、ひどい」
「だってここの奴ら、絶対おっかないんだもん」
冗談じみた言い方をしているけど、いつもの愛らしい笑顔はなかった。
「ねえ、あれ見てよ」
ノエルくんが指差す階段の天井から、黒い羽根が落ちてきた。ふわふわと不自然に浮きながら、すとんと指先に乗っかる。
なんだろうと目を凝らしていると、ジリリと火がついて羽根が燃えた。
「カゲからのメッセージだ」



