「じゃ、続きしよっか」
返事をするより先に、さらりとした髪が首に埋まる。
「えっ、ちょっと……待って」
引っ付いた体を離そうとするけど、そのままかぷりと噛みつかれた。猫がじゃれて甘噛みしている感覚で、痛くはない。
ーーでも。
「や、やっぱり……だめ」
そわそわする心臓から、ノエルくんを押し離した。
本当にその気があったのか、抱き寄せられていた体は、いとも簡単に遠ざかった。
「ちぇっ、つまんないのー。まあいいや。ルキに怒られそうだし」
腰を上げて窓の前に立つと、ノエルくんがカーテンを少し開ける。
もしかして、試されてた?
吸血鬼になる覚悟なんて、初めからないって分かってたのかな。迷ってること、勘づかれていた。
ノエルくんは、いつでも薄暗い空を見上げて、どこか寂しげな遠い目をしている。
吸血鬼に感情はない。
さっきはそう言っていたけど、この瞳は何を意味しているんだろう。
返事をするより先に、さらりとした髪が首に埋まる。
「えっ、ちょっと……待って」
引っ付いた体を離そうとするけど、そのままかぷりと噛みつかれた。猫がじゃれて甘噛みしている感覚で、痛くはない。
ーーでも。
「や、やっぱり……だめ」
そわそわする心臓から、ノエルくんを押し離した。
本当にその気があったのか、抱き寄せられていた体は、いとも簡単に遠ざかった。
「ちぇっ、つまんないのー。まあいいや。ルキに怒られそうだし」
腰を上げて窓の前に立つと、ノエルくんがカーテンを少し開ける。
もしかして、試されてた?
吸血鬼になる覚悟なんて、初めからないって分かってたのかな。迷ってること、勘づかれていた。
ノエルくんは、いつでも薄暗い空を見上げて、どこか寂しげな遠い目をしている。
吸血鬼に感情はない。
さっきはそう言っていたけど、この瞳は何を意味しているんだろう。



