無反応だったドアが、ギギィーと音を立ててゆっくり開く。やれやれと言うように、モラナが入ってきた。
どうしたら吸血鬼になるのか質問したことも、ノエルくんが血を吸おうとしていたことも、全て聞いていたらしい。
コホンと咳払いをして、モラナはふんっと鼻を鳴らす。
「人聞きの悪い事を言うでない。これは盗み聞きではなく監視じゃ」
「どっちも変わんないよー。今、すっごくいいとこだったのにー」
唇をとがらせるノエルくんをモラナがじろっとにらみつける。
「ルキもルキじゃ。こんな用心ならん吸血鬼を護身に付けるとは」
「失礼なおばーちゃんだなぁ」
「おばーちゃんではない! 白魔女のモラナじゃ!」
「はーい、モラナおばあちゃん」
ヘヘッと愛くるしい笑顔に負けたのか、モラナはそれ以上否定しなかった。
そのまま私のところへ来て、頬をパチンと挟むと。
「よいか、ジュリ。簡単に心をそそのかされるでないぞ。自分の行動に責任を持つのじゃ。あとで後悔しても遅いからのう」
それだけ残して、部屋を出て行った。
モラナの言う通りだ。バカなことは、もう考えないようにしよう。
どうしたら吸血鬼になるのか質問したことも、ノエルくんが血を吸おうとしていたことも、全て聞いていたらしい。
コホンと咳払いをして、モラナはふんっと鼻を鳴らす。
「人聞きの悪い事を言うでない。これは盗み聞きではなく監視じゃ」
「どっちも変わんないよー。今、すっごくいいとこだったのにー」
唇をとがらせるノエルくんをモラナがじろっとにらみつける。
「ルキもルキじゃ。こんな用心ならん吸血鬼を護身に付けるとは」
「失礼なおばーちゃんだなぁ」
「おばーちゃんではない! 白魔女のモラナじゃ!」
「はーい、モラナおばあちゃん」
ヘヘッと愛くるしい笑顔に負けたのか、モラナはそれ以上否定しなかった。
そのまま私のところへ来て、頬をパチンと挟むと。
「よいか、ジュリ。簡単に心をそそのかされるでないぞ。自分の行動に責任を持つのじゃ。あとで後悔しても遅いからのう」
それだけ残して、部屋を出て行った。
モラナの言う通りだ。バカなことは、もう考えないようにしよう。



