金の光は、燃えるような赤へと変化していく。モラナの言う通り、月が赤い!
「とうとうこの日が来てしまったのじゃ。奴らは、必ず動き出す」
部屋を行ったり来たりして、モラナの落ち着きがなくなってきた。
「黒い三日月を組織シンボルとしている黒呪団。奴らは、血も涙もない極悪吸血鬼集団じゃ」
「封印されていたはずの吸血鬼が、そいつらだ。長い年月を経て、封印が解かれたらしい」
封印が……解かれた? どうして?
難しい顔をするルキくんに視線を送る。
「その純血の勇者が……また、助けてくれるんじゃない?」
静かに首をふるルキくんに、思わず前のめりになった。
「どうして、その純血を殺さなきゃいけないの? 助けてくれたなら味方じゃない」
モラナも窓の外を見つめたまま、何も答えようとしない。
すると、ルキくんがそっと肩に手を置いて。
「小嶺は関係なかった。黒呪団を壊滅させて、元の世界へ帰す」
「……やだよ。関係なくない」
「……何、言って」
「一緒にいたいの」
掴んだ手は、氷のように冷たい。
ルキくんが、体温のない吸血鬼だから。
でも、この手を離したら、もう二度と会えない気がするの。
「とうとうこの日が来てしまったのじゃ。奴らは、必ず動き出す」
部屋を行ったり来たりして、モラナの落ち着きがなくなってきた。
「黒い三日月を組織シンボルとしている黒呪団。奴らは、血も涙もない極悪吸血鬼集団じゃ」
「封印されていたはずの吸血鬼が、そいつらだ。長い年月を経て、封印が解かれたらしい」
封印が……解かれた? どうして?
難しい顔をするルキくんに視線を送る。
「その純血の勇者が……また、助けてくれるんじゃない?」
静かに首をふるルキくんに、思わず前のめりになった。
「どうして、その純血を殺さなきゃいけないの? 助けてくれたなら味方じゃない」
モラナも窓の外を見つめたまま、何も答えようとしない。
すると、ルキくんがそっと肩に手を置いて。
「小嶺は関係なかった。黒呪団を壊滅させて、元の世界へ帰す」
「……やだよ。関係なくない」
「……何、言って」
「一緒にいたいの」
掴んだ手は、氷のように冷たい。
ルキくんが、体温のない吸血鬼だから。
でも、この手を離したら、もう二度と会えない気がするの。



