俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





なんでもいいから知りたかった。

生い立ちとか個人情報の詳しいこととか、そーいうのは聞くつもりは更々なくて。


だけど、こうしてふとしたときに「ハヤセの好きな花があるよ!」とか言える関係。

そーいうのになれたらいいなぁって。



「俺は……四つ葉のクローバーが」


「あ!そうだねっ!キーホルダーにもしてた!」


「はい。昔から…好きなんです」



ハヤセが前に教えてくれたことだ。

その子とまた会えたって言っていたときの顔、すごくすごく幸せそうだった。

それくらい彼にとってかけがえのない大切な人なんだろうなぁ…。



「わたしも好きだよ!小さいときからよく集めてたの!」


「…そのとき、誰かにプレゼントとかしたことはあるんですか?」


「うーーん、どうだったかなぁ…。毎日泥だらけだったってことは覚えててっ」



あ、ハヤセ笑った。


わたしらしいって思ったこと知ってるよ?

わたしだって少しずつあなたのこと分かるようになってる。

毎日一緒で、同じマンションで生活してるんだもん。