俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





と言いつつ、プリントを投げるように渡して去って行く九条 理沙。

本当は面と向かってお礼を言いたかったのに…。でも明日も言えるからいっか!


少しだけ学校生活が楽しくなった。



「本当にあの破壊神の執事が早瀬さんになってる……!」


「うそよ…っ、どうして!?」


「どうせまた逃げられるオチよ!」



ヒソヒソと。

そんな物陰から言うくらいなら面と向かって言ってくればいいのに先輩方、他クラスのみなさん。

それにしてもまだ噂立ってるんだ…。



「エマお嬢様、火傷しないよう良く冷ましてから食べてくださいね」


「うんっ!このフカヒレスープすごく美味しいよ!ハヤセも食べる?」


「いえ。俺はお嬢様の美味しそうに食べる姿を見ているだけでお腹いっぱいです」



へへーん、見たか聞いたか女共っ!

ハヤセは辞めないって約束してくれたもんねっ!それにわたしのことを大切に想ってるって言ってくれた。


だからこの先もハヤセはずっとずっとわたしの執事だ。



「もうっ!熱いって言ってるじゃない!!」


「もっ、申し訳ございません…!」