「もうあまりお怪我はなさらないようにしてくださいね、エマお嬢様」
「う、うん…。ありがとう」
とりあえずの応急措置が完了されると、そのまま優しくニーハイを戻してくれた。
そして入れ替わるように早乙女が目の前にしゃがんでくる。
「大丈夫?マンション帰ったら俺が手当てしてあげるから」
「…うん。早乙女もありがとう」
それに嫌じゃなかった…。
前は脚に触られたとき、すごく怖くて悪寒が走って気持ち悪かったのに。
今はぜんぜん嫌じゃなくて、むしろありがとうって気持ちでいっぱいだ。
ポンポンと頭を撫でてくれる手も、見つめてくれる顔も、優しいものだ。
「あ、ごめん。つい勝手に触っちゃった…」
「…もうそーいうの、気にしなくていいよ」
「あ、ほんと?じゃあ今日一緒に寝よ」
「っ…!!気にして!?やっぱり気にして!?そんなの絶対だめだから……!!調子に乗らないでっっ」
ねぇハヤセ、よくわかんないよ…。
今の絆創膏だって、わたしに対する当て付けの嫌がらせだったりするの…?
だからハヤセの顔なんか見ない。
お姉ちゃんと楽しく仲良くやってればそれでいいもん。
もうわたしは自分のことを考えて生きるって決めたんだからっ。
*



