俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





っっっ…!!!

な、なに言ってるのこの人……!!


そうなのだ、こいつは毎日のようにこんなふうに言ってくる。

包み隠さず言ってくる。

理沙の前でだってクラスメイトの前でだって、平気でそんなことを言ってくるから。



「か、可愛くないよ…!!わがままでもないもんっ!!てか執事のくせに生意気だよ…!!」


「それはそれは申し訳ございませんね。俺は思ったことが口に出てしまう性格なもんですから」



すっごい意地悪な顔して笑ってくる…。

もーっ!!早く退散してしまいたいっ!!


咄嗟に立ち上がって去ろうとしたけど、今度は細い手が掴まえてきた。



「私と一緒じゃ嫌?嫌われちゃうようなことをしちゃったかしら」


「っ、」



……嫌いなのはお姉ちゃんのほうなのに。

わたしはあなたに嫌われるようなことをしちゃった…?



「駄目?エマちゃんと一緒に食べたいの」



それが昔の優しいお姉ちゃんと重なってしまって断れなかった。


毎日一緒だったもん。

ご飯を食べてお絵描きして、夜は内緒で遅くまで起きてベッドの中でコショコショ話してた。

わたしは大好きだったのになぁ…。