俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





「乗って…!!わたしが病院まで連れてく……!!」



人の目もないし、ここは車もあまり通らない道だ。

とりあえず腰に負担をかけないようにゆっくりゆっくりおじいちゃんを背中におぶる。


うぅ……、中々に重い…っ!


けどやらなきゃ、とりあえず広い道まで運んで救急車だ。



「はぁ…っ、はっ、待ってね、頑張ってねおじいちゃんっ」


「すまんのぅ…、いつも負担ばかりかけてしもて、ワシは執事失格じゃ…」


「そんなことないよ…!おじいちゃんがわたしの執事になってくれて嬉しいっ!毎日楽しいよ…!」


「…ありがとうじゃよ、優しい子じゃなぁ……、今まで苦労をかけた、これからも強く生きるんじゃよ…」



えっ、なんで別れの挨拶みたいになってるの!?

これギックリ腰だから…!!
それにおじいちゃんまだまだ現役だ。


まだ70歳だもん、若いよぜんぜんっ!



「おじいちゃんがいなくなったら、またわたし1人になっちゃう!」



笑って言ってるけど、これかなりつらいの。

また執事に逃げられたのねって笑われちゃうし、みんなとわたしは違うんだなって実感させられてね。