俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





「おじいちゃーーんっ!!どこにいるのーーー?」



花壇に行ってもいない、校舎内をぜんぶ見回っても見つからない。

だんだん空は夕焼けが濃くなってしまって、わたしはとりあえず裏庭へ向かった。


もしかするといつものように先にマンションへ帰ってるのかもしれない。

無事にクロとシロへご飯をあげてマンションへ戻る───途中。



「おじいちゃん……!!!」



いつも愛用している杖は地面に転がっていて、踞るように倒れている年配の執事を発見。

思わず駆け寄って声をかけてみると、息はしていてホッと一安心だけど、立てないみたいで苦しそうに呻(うめ)いている。



「どうしたの!?どこか悪いの……!?」


「こ、…こしが……、」


「腰…!?」


「やっちゃったみたいじゃ……ギックリと……、」



えっ、まさかギックリ腰…!?

こんな場所で!?


ここは裏庭から少し歩いた場所にある、マンションへ向かうまでの人目のない裏ルートのような場所。

どうしてこんなところに……と考えられるけど、ここはマンションへの近道でもあって。


だからおじいちゃんはたまにここを通ってると前に教えてくれた。