俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





でもハヤセはお姉ちゃんと一緒に寝ちゃってるの…?

お姉ちゃんってすごくお嬢様で女の子なタイプだから、そーいうのに男は簡単に騙されるってテレビのオネェタレントは言ってた。



「…俺は新しい執事が御子柴さんで正直ホッとしています」


「わかんないよ…?おじいちゃんだって本気だせばわたしを襲っちゃうかもっ」


「……どんな本気だよ」



わたしはそう言って、彼になんて言って欲しいんだろう…。

この人をどんな気持ちにさせたいんだろう。


きっと答えなんか分かってる、自分の中で出てる。

けどそれを言葉で素直に言えてないから色々かさばって結局はこうなっちゃって…。



「ハヤセ、ハヤセ、」



だからぎゅうっと抱きしめ返した。

言葉で伝えられないから、これで分かってほしくて。


久しぶりのハヤセの温もりと大好きなフローラル。

ずっとずっとこうして甘えたくて寂しくて、本当は毎日毎日ハヤセのことばかりなの。



「…そろそろ戻ります」


「やだっ」


「アリサ様が来てしまいますから」



出さないでよ、ここでその名前…。


こうして近づいてきたのはハヤセなんだから責任取ってほしい。

抱きしめてきたのだってハヤセだ、頬にキスしたのだって触れてきたのだってハヤセ。