俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





「別にあいつ普通に格好いいもんっ。ハヤセと違って、意外と可愛い性格してるなって思ったんだよ」



髪を黒くしちゃったり、初恋だって言って顔を赤くもさせてた。

本当にわたしに触らなかったし、申し訳なさそうな顔もしてたし。


叩かれたのはお姉さん以外に初めてだって言ってて、ちょっとお姉さん大好きなところもあるのかなって。



「だからもう心配しなくて大丈夫っ!早瀬さんもお姉ちゃんと仲良くどーぞ!」


「…早瀬さんってなんだよ」


「早瀬さんは早瀬さんだよ。え、ちがうの?なまえ早瀬さんじゃないの?あれ?ええ?」



すごい、めちゃくちゃ煽ってる…。

びっくりするくらい煽ってる、わたしってこんなスキル持ってたんだ…。

だとしても顔は上げられないから困るなぁ。



「お勉強おしえてくれてありがとうございましたっ。じゃあわたしクロとシロの───っ!」



ご飯をあげなくちゃいけないの。

あなたなら知ってるよね…?
いつもわたしと一緒に来てくれてた。


それなのにパシッと腕が掴まれて、無理やり顔を上げさせられて。



「…それならどうして泣いているんですか」


「……泣いてないもん」


「泣いてるじゃないですか、」