俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





不合格、見てたでしょ。

あんなに先生にボロクソ言われちゃったんだよわたし。


情けないでしょ、少しの間でもSランクのあなたがずっと執事としてやってくれていたのに。

それすらも泥を塗るように台無しにしちゃった…。



「…破壊神には……無理だよ、」


「エマお嬢様は破壊神ではありません」


「……お姉ちゃんのこと…ずっと好きだったの…?」



前が見れないし、そいつを見ることなんか絶対しちゃだめだから。

じゃあ上を見ようって思ってもできなくて、下を見るしかなくて。


そしたら膝の上に乗せた手の甲にポタリ───と、垂れてしまった。



「わたしの執事になったの、お姉ちゃんに近づくためにそうしたなら…最初からそう言えばいいのになぁ、」



隠すことなんてないのに。

別に最初のときに言ってくれたなら、「あぁそうなんだ!」って、ぜったい笑顔で返せてた。


やっぱりねっ!って、そうだよねっ!って。納得できてた。

今こんなにも泣いてなんかなかったし、ここまでつらい毎日は送ってない。



「俺はそんなこと一言も言っていません。
俺は、エマお嬢様に今まで伝えた言葉が俺のすべてです」