俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





考えない考えないっ!!

もう関係ないし、他人だし、元から他人だったし……!!


もうわたしはわたしのことだけを考えて自己中心的に生きるって決めたんだから…!!



「……ぜんぜん分からない、なんのこと言ってるのこれ…」



なんか茶道の歴史から入ってるんだけど……。

“お茶とは”なんて哲学入ってきてない…?


難しい漢字ばっか使われるし、茶道が生まれた歴史とかお茶の種類のルーツとか……そんなの知るかっっ。



「わかんない……っ、こんなの無理、できないできるはずがない……」



もうやだ、やりたくない…。


毎日毎日課題だって難しいのに、前は誰かさんが傍で必ず家庭教師みたいに優しく教えてくれたからクリアできてたけど。

今はそんなのないもん……。



「───どこが分からないのですか?」


「っ…!!」



それは心地の良いアルト。

足音すら立てずわたしの背後に立った、リボンタイのタキシード男が1人。



「……別に大丈夫…です」


「その量はかなりですよ。まずは問題集ではなく、こちらのテキストを読んでみましょうか」


「…大丈夫ですから帰ってください」


「───あ、ここに答えが載っていますね」


「えっ」