俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





「きゃっ…!」



そんなお姉ちゃんは、立ち上がったタイミングで足を踏み外してしまったのか何なのか。

ぐらっと傾いてハヤセに寄りかかった。



「…ごめんなさい、立ちくらみがしちゃって」


「大丈夫ですか。様子を見て保健室に行きましょう、歩けますか?」



歩けない、そう言うようにハヤセの袖を掴んでる。

そして食堂は女子たちの黄色い悲鳴に埋まった。



「きゃーーーっ!素敵ーーーっ!」


「お姫様抱っこだなんて!!羨ましいですわ…!」



お姫様抱っこされる必要ある……?

立ちくらみがするなら、もう少しここに座っていればいいのに…。


お姉ちゃん、ただハヤセにそうされたかっただけなんじゃないの…?

だったら素直に言えばいいのにっ!!



「お、おじいちゃんっ!はいっ!これサーロイン!美味しいからいっぱい食べて!詰まらせないないようにねっ」


「おぉ、かたじけないのぅ…」



それにハヤセもなんでするの…?

そりゃ執事だ、お嬢様が歩けないならどんな手を使ってでも運ぶのは当たり前。


でもこんなのって、こんなのって……。


地獄じゃん~~~~~!!!!