俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





それもあなたは執事学校を首席で卒業したエリート執事だ。

そんな彼が、わたしの首筋に舌を這わせて、そのままキャミソール姿の胸に顔を埋めてくる。



「だめっ、ハヤセ…!」


「…俺は、あなたを見てると腹が立ってくる」


「…え…、」



なんかこれ、前も似たようなことを言われたような気がする…。


それはハヤセの21歳の誕生日の日だ。

おにぎりを持った公園で、思わず耳を疑ったほどの彼から告げられた言葉。



『俺はお前のそういうところが嫌いだ』



嫌いって言われたんだよわたし。

ちゃんと覚えてる、だってすごいショックだったんだもん。



「全校生徒から嫌われてるのに、あなたは無邪気に毎日笑ってる。
どうして泣かないんだって、怒らないんだって、俺は…見ていて腹が立つんですよ」



全校生徒から嫌われてるのにって…そんな直接的に言わなくてもいいのに。


これ怒られてるの?
それとも褒められてるの?

ハヤセの表情は何よりも愛しげにしているから分からないよ…。



「いつもひとりで頑張っているあなたが嫌いだ。ミシンを壊して、手縫いで縫って血を出して。花瓶を素手で片付けて、」