琥白「じゃあ、今までメイドって聞かれて思い浮かべてたイメージは全部パーラーメイドだったってわけか」

氷翠「でも、美人な人に給仕をしてもらえるなんてお金持ちって感じね」

エイミー「いや、あの家はお金持ちだってみられる基準は色々あるんだけど、一番大きいのは熟練した執事を雇っているかどうかだったんだよ」

蓮「執事ってセバスチャン?」

エイミー「誰?」

蓮「小説やアニメ、漫画で執事キャラに一番多そうな名前でしょ?」

琥白「確かに……」

美桜「どうして執事だったんですか?メイドさんだけでも十分すごいのに」

エイミー「執事ってお給料がものすごく高いんだよ。ヴィクトリア朝時代に執事を三十人雇ったら、どんな貴族でも破産してしまうほどお給料が高いんだ。だからメイドだけしか雇っていないと、執事を雇っている家から「金持ちのフリしてる」的な扱いを受けたみたい」

氷翠「執事いるといないので風当たりの差がすごいわ」

エイミー「ちなみに、執事はお酒の知識が豊富だったから、執事を引退した後はパブの経営者になることが多かったみたいよ」