「光理、あんまりいじめると先生学校来なくなっちゃうよ」





廊下で声をかけてきたのは友人の心釉。





今年の夏に、リアル王子で有名な先輩とお付き合いを始めた。





先輩といる時の心釉はなんだかいつもより強そうに見えて、守られているというより先輩の事を守ってそう。







「それは困る!私先生ダイスキだから!」






そう言って先生の腕に巻きついて「ね?」と同意を求める。





そんなことをしたって先生の表情は変わらない。言うならば、お気に入りの服を洗って縮んでしまった時の表情。昨日の私だ。無。





まあ、いつも通りだけど。







「光理に取られた元気取り戻しに保健室行って寝てくるわ」






「「最低」」