俺は結局、なにについて説教されているのだろう。そう考えたら笑いがこみあげてきた。
俺がすぐに手を出したら出したで、絶対なにか言うくせに、と。
「虹磨さんに野獣になってほしいわけじゃないですけど。まぁ……絢音ちゃんを大事にしてる証拠ですかね」
その通りだ。絢音の気持ちを一番に考えて大事にしたい。
それもあるが、大人の俺ががっついたらカッコ悪いだろ。
いや、そんなことを考える前に、俺が“Xinobu”だときちんと話さなくては。
思い立ったが吉日とばかりに、早速翌日の仕事終わりに絢音に声をかけた。
俺の家に来ないかと誘うと、彼女は頬を赤く染めながらもうれしそうにしてくれた。
帰り道で夕飯になりそうなものを適当にテイクアウトし、絢音と共に俺のマンションへと向かう。
豪華な部屋だと絢音は褒めてくれたが、大和の住み家と比べたら半分ほどの面積だ。
どの部屋も勝手に見ていいと許可を出したが、絢音はどうしていいかわからずにキョロキョロしている。
そんな彼女の手を取って、俺の仕事部屋の扉を開けた。
俺がすぐに手を出したら出したで、絶対なにか言うくせに、と。
「虹磨さんに野獣になってほしいわけじゃないですけど。まぁ……絢音ちゃんを大事にしてる証拠ですかね」
その通りだ。絢音の気持ちを一番に考えて大事にしたい。
それもあるが、大人の俺ががっついたらカッコ悪いだろ。
いや、そんなことを考える前に、俺が“Xinobu”だときちんと話さなくては。
思い立ったが吉日とばかりに、早速翌日の仕事終わりに絢音に声をかけた。
俺の家に来ないかと誘うと、彼女は頬を赤く染めながらもうれしそうにしてくれた。
帰り道で夕飯になりそうなものを適当にテイクアウトし、絢音と共に俺のマンションへと向かう。
豪華な部屋だと絢音は褒めてくれたが、大和の住み家と比べたら半分ほどの面積だ。
どの部屋も勝手に見ていいと許可を出したが、絢音はどうしていいかわからずにキョロキョロしている。
そんな彼女の手を取って、俺の仕事部屋の扉を開けた。



