後日、大和と雪哉が来たときに、お茶を出しに来た絢音の手首を大和が咄嗟に掴んだ。
俺は昔から大和を知っているが、雪哉とは違い、急に女の手を取るなんてことは絶対にしない男だ。
だけど様子が変だった。
絢音の顔は一切見ずに、掴んだ手の甲を凝視している。
「絢音は俺のだから。手を出したらお前らでも許さない」
今にも手を出しそうな雪哉を牽制しておく。ついでに一応大和にも。
自分がこんなセリフを吐くとは夢にも思わず、俺自身も驚いたが、どうしてしまったのかと友人たちも俺の変化にビックリしていた。
絢音は純真な女だ。もてあそばれて傷つく姿は見たくない。俺が守ってやりたい。
「俺、あの子だと思う」
雪哉が先に帰ったあと、大和が俺にそう告げてきた。
「なにがだ?」と俺は聞き返さなかった。大和が絢音と動画の人物を結び付けているのだとわかったから。
「虹磨さんは彼女の声、どう思う? 似てるよな?」
「ああ……俺も絢音だと思う」
「こんなに近くにいたなんてね。ズバリ聞いちゃえば?」
俺は昔から大和を知っているが、雪哉とは違い、急に女の手を取るなんてことは絶対にしない男だ。
だけど様子が変だった。
絢音の顔は一切見ずに、掴んだ手の甲を凝視している。
「絢音は俺のだから。手を出したらお前らでも許さない」
今にも手を出しそうな雪哉を牽制しておく。ついでに一応大和にも。
自分がこんなセリフを吐くとは夢にも思わず、俺自身も驚いたが、どうしてしまったのかと友人たちも俺の変化にビックリしていた。
絢音は純真な女だ。もてあそばれて傷つく姿は見たくない。俺が守ってやりたい。
「俺、あの子だと思う」
雪哉が先に帰ったあと、大和が俺にそう告げてきた。
「なにがだ?」と俺は聞き返さなかった。大和が絢音と動画の人物を結び付けているのだとわかったから。
「虹磨さんは彼女の声、どう思う? 似てるよな?」
「ああ……俺も絢音だと思う」
「こんなに近くにいたなんてね。ズバリ聞いちゃえば?」



