遊びから戻ったあとアサミは虹色の花は少ししおれていることに気がついた。


栄養もお水もやっているから、もともと寿命が短いのかもしれない。


「結局なんていう名前の花なのかもわからないままだなぁ」


つんっと花びらをつついてつぶやく。


こんなに寿命が短いのなら、もっとたくさん話しかけたりすればよかったかもしれない。


「アサミ、ご飯よ」


母親に呼ばれてアサミはすぐに部屋から離れてしまった。


そんなアサミを虹色の花はじーっと見ているような気がしたのだった。