「今日より明日、明日より明後日。そうやって、アサミだって頑張ってきたんでしょう?」


そう言われて、胸を突かれた思いだった。


グッと返答に詰まってしまう。


「だから私もやるの。ただそれだけ」


そしてニナはフルートに口をつけた。


アサミはしばらく呆然としてその場に立ち尽くして、ニナを見つめていたのだった。