「俺たちが事件を解決するんだ。ブザーなんて必要ない」


テツヤの言葉にジュンイチは左右に首を振った。


「もう俺たちに能力ドリンクはないんだ。大人たちが言っていたように無茶なことはできない」


ジュンイチの意見は正しいとわかっている。


それでもテツヤとカツユキの2人は納得できなかった。


ここまで自分たちの力だけで沢山の事件を解決してきたのに、まだ自分の力が信じられていないジュンイチを哀れに感じていた。


「好きにしろよ」


テツヤはふんっと鼻で笑って、教室を出たのだった。