ここ数日で何件もの事件を解決してきているから、両親から心配もされていた。


できれば危ないことに首を突っ込まないでほしいと言われているのだ。


「これから先どうする?」


警察署を後にしてジュンイチがポツリと言った。


「どうするって?」


カツユキが聞き返す。


「俺たちにはもうドリンクがない。誰かを助けられるかどうかわからないってことだ」


テツヤがジュンイチの言葉を補足した。


「ドリンクがなくても大丈夫だろ。俺たちドリンクを見つける前から活動してたんだし」


確かにそうだった。


でもそれは学校内でぬいぐるみを探したり、花壇荒らしの犯人を捕まえたりしただけだ。


学校の外で起こった本格的な事件とは随分違ってくる。


だけど誰もそれについては口にしなかった。


今までの自分たちの成果を、力を信じたかったんだ。