そもそも、送り主の名前が書かれていない荷物が届くなんておかしい!


そろそろとカメラに近づいて出てきた写真を確認すると、驚愕している自分の顔が映っていた。


そしてその後には白い服を着た少女の姿が……。


ユキコは両手で口を押さえて悲鳴を押し殺し、勢いよく後を振り向いた。


そこには白い壁があるだけで誰の姿もない。


「ユキコ大きな声をあげてどうしたの?」


1階から母親の心配そうな声が聞こえてきても、ユキコは返事をすることができなかったのだった。