きっと今日は回収日じゃなかったんだ。


それなのに私がゴミ捨て場に出してしまって、それを見ていた人が持ってきたに違いない。


現実的に考えるとそうとしか思えなくて、ようやく気持ちが落ち着いてきた。


それにしても、回収日を間違えているのならひとことそう言ってくれればいいのに。


誰だかわからない近所の住人に腹を立てながらカメラを手に取る。


自分の部屋に置いておこうと思ったが、ここでぼんやり立ち尽くしてしまったのでそれほど時間は残されていなかった。


仕方ない。


途中の公園のゴミ箱に捨てていこう。


あそこなら回収日なんてないはずだ。


そう決めて、ユキコは早足で学校へ向かったのだった。