体育館を後にして、ダンの待つ昇降口へと急いで向かうと、ダンは昨日と同じように壁に寄りかかりスマホを見ていた。


やっぱりダンはかっこいい。


人を寄せ付けない雰囲気もまた絵になるな。

こんなかっこいい人が同じ学校にいたなんてね。

しかも、昨日から色々な事が起こり過ぎて私に起こったこと全てが夢だったんじゃないかなって思ってしまう。

少し離れた所からダンを見ていると、数人の女の子がダンに話し掛けていて。

一言二言話した後、顔を赤くした女の子たちが駆け足でダンから離れていった。

「うーん、告白されたのかな? いいな、みんなキラキラしてる」

また独り言をブツブツ言っていると、

「ユズ! 来たんなら声掛けろよな。なんでいつも俺がユズを見つけなきゃならねーんだよ」

「キャッ! ご、ごめんなさい。ダンが告白されてたから声掛けられなくって」

「は? 俺、誰からも告白されてねーし」

「さっき、可愛い子たちがキャーキャー言ってダンと話してましたよね?」

「さっきのはただ、さよならって言われただけですけど? 何、気になったの?」

「うん、みんな青春してて羨ましいと言うか、楽しそうだなって思ったの」

「少しは妬けよ。つまんねーな。仮にもこれから俺たち付き合うんだかんな」

「そうだよね、これから付き合うんだもんね・・・ん?」

「よし、帰るぞ」

「ちょっ、ちょっと待って、ダン! 今、なんて言った?」

聞き間違いだとは思うけど、ダンに付き合うとか言われて私の胸はドキドキして。

顔が真っ赤になって、頭が真っ白になった。



そして、私の思考回路が停止した。