バンドのメンバーと別れて、ダンと並んで駅までの道を歩いている。
たっくんが一緒に帰るって言い張ったけど、今日はダンと帰るからごめんね、次のピアノ教室の時に会おうねって説得して、今はダンと二人きり。
会話は、ない。
そんな沈黙に耐えられなくて、私から話題を振った。
「ダン、急にMGRを辞めるみたいになってしまって、ごめんね」
「ハルが復帰するんだから、そうなるんだろうな」
そして、また沈黙。
「ダン、ライブ観に行くね。楽しみにしてるね」
「ああ」
また沈黙。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…