可愛いキミは、僕だけの××




「じゃあ、一緒に待ってようか」

「え、いいの?」


「特に予定ないから付き合うよ」

「ありがとう!」


こはちゃんの顔がぱあっと明るくなった。

うん、分かりやすくて可愛い!


こんなに思われてるなんて、仁くんは幸せ者だ。



すると、きゃあーーっ!!と言う黄色い悲鳴が下駄箱に向かって近付いてきた。


もしかしてと思い、チラッとそっちの方向を見ると、予想通り秋元先輩がいる。


城間先輩と戸梶先輩と共にこちらに歩いてくる先輩は、両隣には綺麗な女の先輩が腕を組んでいるけど、相変わらず涼しそうな顔だ。


それを見て、モヤモヤした気持ちになった。

もう慣れたと思ってたけど、先輩が他の人に引っ付かれてるの見るのはつらいな……