騎馬戦の後はお昼休憩タイム。
レジャーシートの上に座り、自分で作ったお弁当を食べて元気を蓄える。
一緒にいるのは絹ちゃんこと絹井理絵子ちゃん。
黒髪のショートですごく美人。
それに、きりっとした顔立ちの活発でしっかりした女の子。
1年の時から仲良しなの。
絹ちゃんは髪を耳にかけて、ニコッと元気よく笑いかけてきた。
「さっきの騎馬戦すごかったよね!」
「うんうん!」
「ほら見て、秋元先輩も荻野先輩に一緒に食べませんかって声掛けてる女子が後を絶たないよ」
絹ちゃんの言う通り、せんぱいと友達2人が座る場所にお弁当箱を持った女子達が群がっているのが分かる。
凄まじいモテっぷりに苦笑いするしかない。
荻野先輩は瞳さんと共に、教室の中に入っていった。
……あ、秋元先輩のご飯を食べる手がちょくちょく止まってる
「あはは、ほんとだ。お昼くらいはゆっくり食べさせてあげて欲しいな」
「希は料理美味いんだし、よかったら食べてください!って言って声掛けてみれば?」
「んぐっ!ごほ、ごほっ!!」
「ちょ、何やってんのも~~っ!あたし、別に変なこと言ってないでしょ?」


