お祝い膳を食べながら、しばし花ちゃんや葉子さんと、女子トークをしていると、花ちゃんの旦那様が親戚を連れて来られる事になった。

お客様が来られるので祖父と真、宣がコーヒーを淹れる事に。

祖父譲りの長身痩躯の孫達だ。
朝倉のカフェエプロンをした3人はなかなかの迫力。

「真くん、宣くん、カッコ良いねぇ……」

花ちゃんが、惚れ惚れするとばかりに呟いた。
うんうん。私もそう思う。

「あー、アレすると2人とも何割増しにもイケて見えるよね」

こら！　環ったら、ちゃんとかっこいいって言ってあげてよね。

それにしても、真の表情が明るい。
環の言う通り、きっとこれから真は益々成長していく。

でも、その隣にいるのはもう私じゃない。大切じゃなくなるわけではないけど、ずっとお互いがお互いの一番では居られないんだ。

寂しいけれど、私達はこうやって成長していく。