(仮)愛人契約はじめました

「今、別れ際にキスするかどうか。
 多数決で決めよう」

 多数決って、我々、二人しかいませんがっ、と思いながら唯由は言った。

「しっ、しなくていいですっ。
 しないに一票っ」

「決断早いな……」
と蓮太郎が呟いている間に、唯由はとまった車から飛び降りるように降りていた。