(仮)愛人契約はじめました

 そんな唯由の顔を見つめていた蓮太郎が言う。

「食べたか、出よう」

 はい、と鞄を手に立ち上がりかけた唯由に蓮太郎がボソリと言う。

「ここは人目があるからな」

 ……人目があったら、なんなのですか。

 なんか急に出たくなくなったんですけどっ、と思いながらも、そのまま居るわけにもいかないので、外に出た。