どきどきしていた。 いつ電話がかかるのだろうと思って――。 今日早く帰るからデートでもしようと誘われた気がするのだが。 もう十時なのに、電話はない。 お風呂入っちゃいますよ、と唯由は思う。 いや、別に電話を待っていたわけではないのだが、なんとなく……。 一応、脱衣所兼洗面所にスマホを置いた。 鳴ってもすぐ出られるようにだ。 髪を洗ったあと、今、鳴っても聞こえなかったな、と思いながら、風呂を出た。 拭くのもそこそこにスマホを手に取る。