(仮)愛人契約はじめました

 もう煎茶は出来上がっているようだが、そちらには行かずに竹林の下を見る。

 三番目の竹の下をじっと見てみると、少し他と色が違っていた。

 一回掘り返して、またならしたあとが窺える。

 捨ててあったティッシュペーパーの箱で簡易スコップを作り、掘ってみると、中からカプセルトイのカプセルが出てきた。

 中を人に見られないようにか、色付きの透明じゃないカプセルだった。

 開けると、あまり上手くない、まるっとした字で書かれた電話番号が出てきた。

 お疲れ様です、という文字とともに。

「まるで、宝探しだな」
とその文字を見つめながら、蓮太郎は笑う。

 煎茶のいい香りがリラクゼーションルームに漂っていた。