「こういうのって涼しいのか?」
「結構涼しいんですよ」
唯由はミニ扇風機のスイッチを入れた。
蓮太郎に渡そうとして、蓮太郎の手に指先が触れる。
その手の体温を感じただけで、どきりとして、手を離してしまった。
可愛いキャラクターのついたミニ扇風機がふっ飛んでいきかけ、慌ててつかむ。
「い、生きてますね、この扇風機……」
蓮太郎の手に触れただけで動揺してしまったことを誤魔化すように唯由は言った。
「……生きてるな、この扇風機」
と蓮太郎も認める。
指が触れたとき、蓮太郎もビクッとして手を離したように見えたので、それでだろう。
扇風機をつかんだまま、唯由は黙り、蓮太郎も黙った。
向かいの席に座っていた幼い男の子だけが、
「ママー、あの扇風機、生きてるんだってー」
とこちらを指差し言って、しっ、と苦笑いしているママに言われていた。
「結構涼しいんですよ」
唯由はミニ扇風機のスイッチを入れた。
蓮太郎に渡そうとして、蓮太郎の手に指先が触れる。
その手の体温を感じただけで、どきりとして、手を離してしまった。
可愛いキャラクターのついたミニ扇風機がふっ飛んでいきかけ、慌ててつかむ。
「い、生きてますね、この扇風機……」
蓮太郎の手に触れただけで動揺してしまったことを誤魔化すように唯由は言った。
「……生きてるな、この扇風機」
と蓮太郎も認める。
指が触れたとき、蓮太郎もビクッとして手を離したように見えたので、それでだろう。
扇風機をつかんだまま、唯由は黙り、蓮太郎も黙った。
向かいの席に座っていた幼い男の子だけが、
「ママー、あの扇風機、生きてるんだってー」
とこちらを指差し言って、しっ、と苦笑いしているママに言われていた。



