(仮)愛人契約はじめました

 人の行き交う新幹線の改札口を見ながら唯由は言った。

「そういえば、叩いてかぶって、じゃんけんぽん。
 月子が好きなんですよね~」

「いや……たぶん、好きじゃないと思うぞ」

 キャリーバッグを手に短い階段を上がりながら、何故か蓮太郎はそう言ってきた。