(仮)愛人契約はじめました



 その頃、そんな二人を窺う人物が駅の大きな柱の陰にいた。

 蓮太郎様っ、そこで唯由様の荷物を持つのですっ。

 持った。
 よかった。

 頭も顔も性格も悪くないが、女性の扱いがアレレレな蓮太郎様とは思えないっ。

 このご成長、すべては唯由様のおかげですっ、と柱の陰で涙ぐんでいるのは大王直哉、その人だった。