ビックリするような可愛い女がいると思った。
重そうに荷物を引きずり現れたその女性はいかにもこれからリゾートに行きますという軽やかな感じのワンピースをまとっていた。
お前だと気づかずに見たら、なんて可愛いんだと思ってしまったと本人に言うのはどうだろうな?
褒めているようで褒めてないような、とさすがの蓮太郎も気づく。
まあ、そんなことより、早く荷物を持ってやらないと。
他の男が手を貸してしまうかもしれんっ。
蓮太郎は唯由の許に近づき、さっとそのキャリーバッグの取っ手をつかんだ。
「おはよう」
「おはようございますっ。
あっ、持ってくださらなくて結構ですよっ。
これ、ガラガラなんで重くないですからっ」
と唯由は言うが、
「いや、持とう」
と蓮太郎は押し切る。
唯由が自分のものである、と周囲に見せるためにも、ここは自分が持たなければっ、と思っていた。



