(仮)愛人契約はじめました

「私が一番人気だったわね。
 まあ、当然だけどっ」
と早月が威張る。

「まあ、大抵、一番年の人のところに並ぶよね~。
 ベテランっぽくて痛くなさそうだから」

 うっかり真実を告げた娘は睨まれた。

「そうですねー。
 そうやって片寄ってしまうので、均等にお並びくださいと声はかけるんですけどねー」

 道馬の元カノ、潔子(きよこ)が苦笑いして言う。

 おとなしそうで可愛い人だな。

 こういう人が道場さんの好みなのか~。

 月子とは全然違うタイプだな、と唯由は彼女を観察する。

 でも、さっき、道馬さんの採血しながら、道馬さんに毒を吐いていたから、おとなしそうだけど、一癖あるタイプなのかも。

 だったら、月子、いけるかもっ!?

 なんだかんだで妹に幸せになって欲しい唯由は潔子を眺めながら、そんな希望を抱いていた。