「彼女は、蓮形寺唯由です」
……いや、今田さんには、さっき私、名乗りましたよ。
蓮太郎は、そこで少し考える風な顔をして言う。
「蓮形寺唯由。
……俺が彼女と付き合ったら、れんれんですね」
まさか、蓮形寺蓮太郎で、れんれんか。
いや、なんで付き合っただけで名前が変わるんですか。
っていうか、結婚するにしても、あなた、婿養子に入る気ですか、と唯由は思ったが、紗江は、あはは、と笑う。
「いいじゃん。
れんれん可愛いじゃん。
今度からそう呼ぼうっと。
そういえば、この間さー」
紗江は、まだなにか蓮太郎に言っているようなのだが、話しながら、もう廊下に出ている。
そのまま遠ざかって行き、あはは、と笑う声が遠くで響いた。
そちらを見ながら蓮太郎が立ち上がる。
「あの人、いつもああなんだ。
最後まで話を聞けた試しがない。
頭いいけど、変わってるから」
いや、あなたもですよ……と思う唯由に、蓮太郎は棚から駄菓子屋でよく見るポット容器を持ってきて見せる。
よくイカとかが入っている赤い蓋のあれだ。
中には、いろんな種類のお菓子がカラフルに詰まっていた。
……いや、今田さんには、さっき私、名乗りましたよ。
蓮太郎は、そこで少し考える風な顔をして言う。
「蓮形寺唯由。
……俺が彼女と付き合ったら、れんれんですね」
まさか、蓮形寺蓮太郎で、れんれんか。
いや、なんで付き合っただけで名前が変わるんですか。
っていうか、結婚するにしても、あなた、婿養子に入る気ですか、と唯由は思ったが、紗江は、あはは、と笑う。
「いいじゃん。
れんれん可愛いじゃん。
今度からそう呼ぼうっと。
そういえば、この間さー」
紗江は、まだなにか蓮太郎に言っているようなのだが、話しながら、もう廊下に出ている。
そのまま遠ざかって行き、あはは、と笑う声が遠くで響いた。
そちらを見ながら蓮太郎が立ち上がる。
「あの人、いつもああなんだ。
最後まで話を聞けた試しがない。
頭いいけど、変わってるから」
いや、あなたもですよ……と思う唯由に、蓮太郎は棚から駄菓子屋でよく見るポット容器を持ってきて見せる。
よくイカとかが入っている赤い蓋のあれだ。
中には、いろんな種類のお菓子がカラフルに詰まっていた。



