月曜日、唯由は爽やかな気分で会社の廊下を歩いていた。
日差しが心地いいだけで、なんだか陽気な気持ちになる。
こんな明るい中にいると、あのコンパの夜のことが嘘のようだった。
まあ、そもそも連絡先、交換してないし。
王様、アパート眺めて帰っただけだったし。
家は知ってるから、いきなり来たりするかもと、実はちょっと怯えて休日を過ごしたのだが、そんなこともなかった。
そうは見えなかったけど、あの人、きっと、かなり酔ってたんだろうな。
朝、正気になって、よく知らない人に愛人になれとか言って悪かったな、と反省したに違いない。
……いや、反省してくれ、と唯由が思ったとき、
「お疲れ様ー」
と廊下の向こうから、背の高い技術職の男性、村井が現れた。



