(仮)愛人契約はじめました

「お前は今日から俺の愛人だ」

 逃げられないよう唯由の両手をつかんだ蓮太郎は、かなり迷って額にキスしてくる。

 すぐに離れた彼は強引な言葉とは裏腹にちょっと照れたような表情を見せた。

 そして、照れ隠しなのか本気なのか。

「……これで幾らだ」
と訊いてくる。

「百万か、二百万か」

 どうしても金を払って愛人にしたいらしいが。

 額に軽くキスされたくらいで、百万とか二百万とかとってたら、確実に私の方が悪人だ。